2020年1月ごろ新規のお客様から電話でご相談があり、お話の内容は次のとおりでした。

「石材の彫刻部分の色入れには筆などを用いており、墓石の名前入れの補修時もそのようにしているが、このやり方では時間が掛かってしまう。
石材に塗るだけでマスキングできるような材料があれば、彫刻部分はスプレーなどで簡単に色入れができるようになり、時間が大幅に短縮できる。スプレー塗料が付着しないようにカバーするマスキング材を一般ユーザー向けに開発できないか。」

レヂテックスのご提案

お客様のお話を聞き、頭に浮かんだのはこの製品には優れた揮発性と塗工性が必要だということです。そのため、当社の強みである天然ゴムラテックスを主成分とすることをご提案。合わせてマスキング材を入れる容器の選定から充填加工まで、総合的にご提案させていただきました。

ご提案素材の特長

今回のマスキング材に関しては濃縮型の天然ラテックスを原料に
・「ローラーで塗布でき、垂直面への塗布でも液だれしにくい粘度」
・「作成されたマスキングのゴム層がひと目で分かるよう、最初は白いマスキング材が乾くと淡黄色に変化する」
・「マスキング後に剥がしやすくなるよう、乾燥後の密着性が適度に低くなる」
といった特長をもたせ、お客様が望む商品をご提案できたと自負しています。

素材サンプルのご提供まで

今回は約1週間でサンプルを作成、提供いたしました。通常サンプルの提案には1～2週間ほどのお時間を頂きますが、ご依頼内容によっては短縮も可能です。弊社ではお客様の要求をくみ取りながら、自社の技術で対応可能な最良、最適な製品をご提案させていただいております。当社の一番の強みは技術者が直接お客様と対話する点です。これによって、お客様のニーズに合う製品を的確にご提案することができ、無駄なプロセスを省いて迅速に対応することが可能になります。

素材以外のご提案内容

容器については、協力会社に調査を依頼して中身が劣化しにくいパウチ容器を選定し、充填は外部に依頼しました。この際も作業性を検証するテストを行い、条件をクリアしたことを確認した上で発注しています。充填・保管については、数パターンの保管環境を設定して経時変化を確認し、保管しやすい製品を開発しました。

当社は天然ゴムラテックスを主成分とした製品開発を行っていますが、商品化するにあたっての容器選定や充填加工から作業工程の効率化まで、幅広くご提案、コンサルティングもさせていだたいています。お客様に寄り添って課題解決をサポートいたしますので、お気軽にご相談、お問合せください。